この記事でわかること
- 「合う存在」と「合わない存在」の見分け方
- 合わないものが来たとき、わが家でしていること・しないこと
- 『論語』の「敬して遠ざく」と、ほどよい距離のとり方
暮らしのなかには、ときどき「ん?」と思う気配が通りすぎていきます。
でも、そのぜんぶが悪いものではありません。むしろ、「こんにちは〜」と軽やかに来てくれる存在のほうが多いくらいです。
いっぽうで、第1話の家鳴りの夜のように、わが家には合わないものがやってくることもあります。
今日は、その見分け方と、合わないものが来たときのお付き合いの心得をお話しします。
「合う」「合わない」は、からだが教えてくれる
見分けるときの手がかりは、自分のからだと心の反応です。
合う存在が来たとき
- ふっと風が抜けるように、気持ちが軽くなる
- なつかしさや、あたたかさを感じる
- 呼吸が深くなり、心が落ち着く
そんなときは、自然や妖精、ご先祖さまからの、やさしい訪問なのかもしれません。
合わない存在が来たとき
- 急に空気がどんよりする
- 背中がざわっとする
- からだが重くなる
これは、「ここには合わない」存在が入ってきた合図です。
※ここでは「合う・合わない」という言葉を使っていますが、存在そのものに良い・悪いがあるわけではありません。良し悪しは、人が決めているだけ。わたしたち人と、エネルギーの性質が大きくちがうものとは、関わるのに無理がある、という意味です。
合わないものが来たら、「いないもの」にする
合わないものが来たとき、わたしはこわがったり、追いはらおうとしたりはしません。
していることは、とてもシンプルです。
しないこと
- 話しかけない
- なにかを与えない(第1話のスープのように)
- 「出ていけ」とも言わない
すること
- 家や部屋、自分たちのまわりを、できるだけ浄化しておく
- しっかり眠る
- 子どもたちには、塩と水のおまじないをする
子どもたちにしている「塩と水のおまじない」は、わたしが考えたものではありません。
ある霊能者さんの本で知って、試してみたところ、とてもいい感じだったので続けているものです。
やり方の詳しいところは、この記事では控えますね。気になる方は、セミナーやワークショップのときに、ぜひ声をかけてください。
つまり、「いないもの」として、そのままにしておくのです。
そうすると不思議なことに、わが家の場合は、いつのまにかいなくなっています。
話しかけてもらえない、なにももらえない、ここは居心地がよくない。
そう感じて、「ここは自分の居場所じゃないな」と、自分から出ていくのかもしれません。
「出ていけ」と言わないわけ
「出ていけ」と強く言うことも、じつは相手に関わることのひとつです。
こちらが反応すればするほど、相手とのあいだにつながりができてしまう。
だから、追いはらうのでも、迎え入れるのでもなく、ただ自分たちの暮らしを淡々と整えておく。それがいちばん、おたがいにとって楽な付き合い方なのだと思います。
昔の人の言葉をたどってみると
2,500年ほど前の孔子の言葉を集めた『論語』に、こんな一節があります。
「鬼神を敬して之を遠ざく、知と謂うべし」
見えない存在を、ないがしろにはせず敬う。けれど、むやみに近づきすぎない。
それが知恵というものだ、という意味です。
「敬して遠ざける」。
わが家の「話しかけない、与えない、でも追いはらわない」というお付き合いは、まさに2,500年前から言われてきた、ほどよい距離のとり方だったのですね。
子どもたちとの合言葉
子どもたちとは、こんな会話をすることもあります。
「いまのは、だれだった?」
「うーん、座敷童ちゃんはにっこりしてたけど、さっきのはちょっとちがう感じ」
こういうやりとりも、重たくせず、ゲームのように。
感じたことを家族で話せる空気があると、子どもたちも、こわがらずに自分の感覚を信じられるようになります。
心得は、「あいさつ」と「境目」
見えないものに心を開くのは、すてきなことです。
でも、扉をいつも開けっぱなしにしておく必要はありません。
来てほしい存在には「どうぞ」とあいさつをして、合わないものとは、境目をはさんで静かに距離をとる。
すべてを拒むのでも、すべてを受け入れるのでもなく、どう付き合うかを、自分で選ぶ。
異界とのお付き合いの心得は、むずかしい作法ではありません。
「あいさつ」と「境目」。それだけあれば十分なのだと思います。
次回は、いよいよ最終回。見えない存在たちと、ご近所さんのように暮らす「共生」のお話です。
あなたは最近、「ここ、なんだか居心地がいいな」と感じた場所はありますか?
「合う・合わない」を、一緒に見ていく時間
最近なんだか家の空気が重い、子どもがなにかを感じているみたい、自分の感覚がこれで合っているのか知りたい。あまねくもりの個別セッションでは、見えない世界のことも、暮らしのことも、ひとつながりのお話としてうかがっています。
次のお話
第5話(最終回) 異界との共生。銀色のお狐さんと、眠る龍と、ご近所づきあい
前のお話
第3話 家族を守る。長女と座敷童ちゃん、ワイワイうるさい家の結界
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参考:『論語』雍也篇

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