タオの智慧

【目覚めの胎内記憶】母親のお腹の中で、私たちが宇宙から受け取っていた「9つの光」

この記事でわかること

  • 道教でいう「九つの天」と、その不思議な名前たち
  • 『九天生神章経』の「生神章」――九つの天にひとつずつ捧げられた詩のこと
  • 生きづらい日に、生まれる前に受け取った「9つの光」を思い出す方法

「この世界って、なんだか私にはちょっと生きづらいかも」

人混みに疲れて帰った夜や、まわりがうまくやっているように見える日。
ふと、自分の居場所がわからなくなることはありませんか。

それは、あなたが弱いからではなく、生まれる前に受け取っていた「ある贈りもの」のことを、少し忘れているだけかもしれません。
今日は、九つの天から届いた光のお話です。

※この記事は、道教の考え方を紹介する読みものです。医療の代わりではありません。心やからだの不調が続くときは、医療機関に相談してください。

道教の「九つの天」

天は、九つの層になっている

道教では、天はひとつではなく、九つの層に分かれていると考えます。
シリーズ第1回でご紹介した『九天生神章経(きゅうてんせいしんしょうきょう)』には、その九つの天の名前が出てきます。 → 私たちが「とつき(十月)」をかけて生まれてきた理由。胎内で始まる10の愛のステップ

天の名前読み
1鬱単無量天うつたんむりょうてん
2上上禅善無量寿天じょうじょうぜんぜんむりょうじゅてん
3梵監須延天ぼんかんしゅえんてん
4寂然兜術天じゃくねんとじゅつてん
5波羅尼密不驕楽天はらにみつふきょうらくてん
6洞元化応声天どうげんかおうせいてん
7霊化梵輔天れいかぼんぽてん
8高虚清明天こうきょせいめいてん
9無想無結無愛天むそうむけつむあいてん

どれも長くて、ちょっと呪文のような響きの名前です。
全部覚える必要はありません。
でも、眺めていると、「無量」「清明」「無愛」など、はてしなさや澄んだ静けさを感じさせる言葉が並んでいるのがわかります。

九つの天に捧げられた「生神章」

この経典の名前にある「生神章(せいしんしょう)」とは、九つの天にひとつずつ捧げられた詩のようなものです。
九つの天に、九つの章。
それを唱えることで、天の神々と、いのちを生み出す力とがつながる、と考えられてきました。
道教の世界では、お産のときに唱えられたとも伝えられています。

九つの天から、ひと月ずつ届く光

ちがう天から、ちがう気が届く

この経典とその注釈では、お腹の中のいのちは、九つの天から順に気を受け取って整っていくと語られます。
あまねくもりでは、この天の神々を「天生神」と呼んでいます。

ひと月ごとに、ちがう天から、ちがう光が届く。
ある月には魂が宿り、ある月には五臓がそろい、ある月には目や耳の窓が開く。 → 顔の「7つの穴」と、からだに隠れた「10番目の門」のミステリー それが重なって、ひとりのいのちができあがっていく。

どの月にどの天が関わるかは、注釈書によって説明が少しずつ異なります。
でも、どの注釈も「九つの天がそろって初めて、いのちは生まれてくる」という点では変わりません。

九つそろって、ひとりになる

ここが、私がいちばん好きなところです。

九つの天のどれかひとつが欠けても、いのちは完成しない。
つまり、私たちはみんな、九つの天の光を、ひとつ残らず受け取って生まれてきた、ということになります。

だれかは光を3つしかもらえなかった、ということはない。
今日、生きづらさを感じているあなたも、九つの光を全部もらって、ここにいます。

あまねくもりの読み解き:9つの光は、今もある

包みをほどかないままの贈りもの

あまねくもりでは、この9つの光を「生まれる前にもらった9つの贈りもの」と読み解いています。

生まれたあと、贈りものの包みをほどく前に、毎日が忙しくなってしまう。
でも、包みはなくなったわけではなく、今もからだの中にしまわれている。

生まれたあと、からだにいてくださる神様たち。
私が学んだ護符の系譜では「九霊神」と呼ぶその神々は、この9つの光の包みを守ってくださっているのだと、私は受けとめています。 → あなたの身体は、神様たちが暮らすお城。「身神(しんしん)」が居心地のいいお部屋の作り方

生きづらいと感じる日は、外に答えを探しに行く前に、その包みのことを思い出してみてください。

九つの天にあいさつする、九回の呼吸

生神章が九つの天にひとつずつ捧げられたように、九回の呼吸で、九つの天にひとつずつあいさつしてみます。

  1. 楽な姿勢で、目を閉じます。
  2. 鼻からゆっくり吸って、口から細く長く吐く。これを1回と数えます。
  3. 吐くたびに、「ひとつめの天、ありがとう」「ふたつめの天、ありがとう」と、心の中で数えていきます。
  4. 九回目まで数えたら、頭の上から九つの光が、からだ全体にゆっくり降り注ぐのを思い浮かべます。

天の名前を覚えているなら、名前で呼んでもかまいません。
九つの光が、今もこのからだの中にある。
そう思うだけで、居場所が少しはっきりしてきます。
あなたの居場所は、もともと、九つの天の光が集まったこのからだなのです。

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参考:『洞玄霊宝自然九天生神章経』とその注釈。九天の名称の読みは一例です。月ごとの天の対応は、注釈書によって異なります。

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