人と龍

龍脈ってなに? ハクちゃんに聞いた、龍が通る道と、足もとの土地の話

この記事でわかること

  • ハクちゃんが教えてくれた「龍脈」と、龍脈がある場所
  • 風水の龍脈と、平安京の「四神相応」の話
  • 土地をきれいにすることは、龍の通り道を整えることだという見方

「龍脈」という言葉、聞いたことはありますか?
なんとなく知っているけれど、説明しようとするとよくわからない。わたしもそんな言葉のひとつでした。

「ねえハクちゃん。龍脈ってよく聞くけど、それってなに?」

ハクちゃんは、わたしの肩のあたりでくるっと回りながら答えてくれました。

「龍脈っていうのはね、地球の気が流れる道のことだよ〜。ぼくら龍がよく通る道でもあるんだ」

龍脈は、どんなところにあるの?

「じゃあ、山とか川とかが多いところにあるの?」

「そうだね。たとえば、こんなところに多いよ」

  • 山の尾根
  • 谷や川が合わさるところ
  • 古い神社の近く

「水の流れといっしょになってることも多いかな」

そういえば、わが家のある土地も、川と川が合わさる場所です。
ハクちゃんがはじめて姿を見せてくれたのも、この土地の庭でした。

人の世界では、こう伝わっています

龍脈は、もともと風水の言葉

「龍脈」は、もともと中国の風水の言葉です。
風水では、山の連なりを龍のからだに見立てて、その中を大地の気が流れていく道を龍脈と呼びました。
そして、その気がたまる場所を「龍穴(りゅうけつ)」と呼び、都や家、お墓を置くのにいい場所だと考えたのです。

平安京と「四神相応」

日本でよく知られているのが、平安京の話です。
都を置く場所は、東・西・南・北をそれぞれ守る神さま(四神)にふさわしい地形がそろっているのがよい、とされていました。これを「四神相応(しじんそうおう)」といいます。

  • 東は川(青龍)
  • 西は大きな道(白虎)
  • 南は池や海(朱雀)
  • 北は山(玄武)

京都は、東に鴨川、北に山々があり、この考え方にかなった土地だったといわれています。
東を守るのが「青龍」なのも、川の流れと龍が結びついていることがわかりますね。

足もとの土地と話してみる

「じゃあ、わたしたちはどうしたらいいの?」

「まずはね、今この土地に立ってる、っていう感覚をもってみること。自分の足もとを感じてみるといいよ」

「足が重く感じたり、そわそわしたり、反対にすーっと軽く感じたりね。地面と話すことって、ほんとはだれでもできるんだ」

「とーこちゃん、よく裸足で歩いたり、土に手を入れたりしてるでしょ? あれ、すごくいいんだよ〜」

わたしのこと、よく見てるな、ハクちゃん。

土地に「ありがとう」を向けると

「もし土地が疲れてそうだなと思ったら、祈るように掃除したり、ありがとうって思ったり。その場所に気持ちを向けるだけでも、けっこう変わるよ〜」

「人がそうやって気にかけてくれるとね、ぼくら龍も、お、ここは流れが来たなって感じて、風を通したりするんだ〜」

土地をきれいにすることは、龍の通り道を整えること

ハクちゃんの話を聞きながら、自分の暮らす土地のことを思い浮かべました。
いつも通る道、近くの山や川、毎日ふんでいる足もとの地面。

龍脈というと、どこか遠くの聖地にある特別なもののように感じます。
でも、龍の通り道は、わたしたちの暮らしのすぐそばにも通っているのかもしれません。

そう考えると、庭の落ち葉をはくことも、玄関前を掃くことも、ちょっと意味が変わってきます。
それは、龍の通り道を、きれいに整えておくこと。
お参りのように遠くまで出かけなくても、毎日の掃除が、土地への「ありがとう」になるのです。

暑さもやわらいできたので、わたしも庭をきれいにしてあげようと思います。
あなたも、いつもの道や足もとの土地に、少しだけ気持ちを向けてみてください。

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参考:『日本大百科全書(ニッポニカ)』「風水」「四神」(コトバンク)

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